自宅用EV・PHVコンセントの選び方!充電器の種類・費用の相場・工事方法を電気工事士が解説
地球に優しく、ガソリン代も抑えられると人気の電気自動車。
エコカー先駆者のテスラをはじめ、日産リーフやトヨタのプリウスPHV、三菱アウトランダーPHEVなど、国産電気自動車もどんどん増えています。
最近では、軽EVの軽EVのサクラ、三菱ekクロスなども注目されていますよね。
卒FITで太陽光の売電価格が下がっている今、自家消費の方法として電気自動車を選ぶ方も。
でも、自宅にEVコンセントは必要?
充電器の選び方や、工事費用や相場など、気になることが沢山!
実際にEVコンセント工事に携わっている第二種電気工事士が解説!
なるべく専門用語を使わず、わかりやすく説明するので安心してくださいね。
電気自動車や、自宅用EV,PHV充電器が気になっている方は、ぜひ最後まで読んでくださいね!
電気自動車を購入するなら、自宅用EV・PHVコンセントや充電器が必須!
電気自動車を購入するなら、自宅にEV・PHVコンセントや家庭用充電スタンドを設置することをおすすめします。
など、嬉しいメリットがたくさん!
最近は、電気自動車用の充電スタンドも増えて来ましたが
などの場合以外は、自宅にEVコンセントや家庭用充電スタンドがないと不便です。
でも、マンションやアパートだと、自宅にEV,PHVコンセントや充電器を設置できないのでは……?
そんな方は、充電スタンドの検索サイトで、近くに充電スポットがあるかを確認しておきましょう!
近くの充電スポットを検索!
自宅用EV・PHV充電方法は5種類!
自宅用のEV・PHVコンセントや充電器は、大きく5種類あります。
大きく「コンセント」「壁掛け・スタンド」「V2H」の3種類あり、その中でも充電容量によって種類がわかれます。
自宅用EV・PHV充電方法は5種類!
【コンセント】
1.100Vコンセント
2.200Vコンセント
【壁掛け・スタンド】
3. 200V,3kw充電器
4.6kw充電器
【V2H】
5.電気自動車の電気を自宅でも使えるV2Hタイプ
※蓄電池・給電機能付きのV2Hであること、V2H対応車種であることが必要です。
それぞれの充電器の特徴や、選び方を紹介しますね!
1.100Vコンセント
100VのEV,PHVコンセントは、お部屋にある通常コンセントと一緒です。
200Vコンセントのように専用回路が不要なため、ご自宅に屋外コンセントがある場合は、変更することも可能です。
しかし、100VタイプのEV,PHV充電コンセントは200Vコンセントと比較して、充電時間が2~3倍以上と長い時間がかかります。
チェックポイント
【メリット】
・専用回路が不要なため、短時間で安く工事ができる
・屋外コンセントがある場合は、変更することもできる
【デメリット】
・200VのEV,PHVコンセントと比較して、充電時間が2~3倍以上と長くかかる
・充電の度に約3~5kgのケーブルを出さないといけない
・鍵付きが選べないので、防犯の面で少し不安
そのため、電気自動車を購入する方には、基本的には100Vコンセントはおすすめしておりません。
また、200Vコンセントでは選べる鍵付きコンセントは、100Vコンセントでは選べません。
などの場合は、100VタイプのEV,PHV充電コンセントを設置する方もいます。
今ある屋外コンセントを流用せず、新規に設置する場合は、200Vコンセントとほぼ同じくらいの費用になります。
メインカーとして電気自動車を買うなら、基本的には200Vコンセントがおすすめです!
2.200Vコンセント
など、メインの車として電気自動車を使うのであれば、200Vタイプのコンセントの設置をおすすめします!
チェックポイント
【メリット】
・200Vコンセントはスタンド式より安く工事ができる
・簡易鍵付きも選べるので安心
【デメリット】
・専用回路が必要なため、分電盤と配線工事が必要
・充電の度に約3~5kgのケーブルを出さないといけない
費用の相場は、分電盤の回路の空き状況や、分電盤とコンセント設置位置の距離にもよりますが、
分電盤に回路の空きがない場合や、分電盤が2階にあるなどコンセント設置場所と距離がある場合は、費用が高くなります。
また
・少しでも充電の手間を省きたい場合
→スタンド式のケーブル付充電タイプ
・早く充電時間を短縮したい
→6kWスタンド式のケーブル付充電タイプまたはV2Hタイプ
をおすすめします。
3.200V,3kW充電器
200V,3kW充電器のスタンド・壁掛けタイプは、充電ケーブルの出し入れ不要でとにかく便利!
充電ケーブルは、約3~5kgと意外と重い!
力の弱い方や、妊娠中、ケガをしている方、お歳を重ねた方でもカンタンに充電できますよ。
標準装備 | 7.5m | 2.8kg |
メーカーオプション | 15m | 4.5kg |
また、AiSEG(アイセグ)連携を設置すれば
などの嬉しい機能も!
チェックポイント
【メリット】
・いちいちケーブルを出さくて良いのでラク
・鍵付きも選べるので安心
・AiSEG(アイセグ)連携で充電状況をチェック
【デメリット】
・専用回路が必要なため、分電盤と配線工事が必要
・コンセント式よりも設置費用が高くなる
参考:トヨタ公式「Q.工場装着 充電ケーブルの長さ・太さ・重量を教えて。」
忙しい方など、充電時間を短縮したい方は、6kWスタンド・壁掛け充電器や、V2Hがおすすめです。
4.充電スピードが早い6kW充電器
そんな方には、200Vコンセントや3Kwスタンドの1/2の時間で充電できる、6kwタイプがおすすめです。
ただし、こちらは対応車種かどうかを確認しておきましょう!
5.防災にも安心なV2H
V2Hは、ビークルトゥホーム(Vehicle to Home)といって、電気自動車の電気を家庭でも使えるようにするシステムです。
災害対策などで、最近特に注目を集めています。
停電時の非常用電源として、人気の商品です。
機種のタイプや、停電時の電力供給の方法により、金額が変わります。
エコカー工事プロでも、設置工事を行っています。
それぞれの充電器の種類や金額については、EV・PHVコンセント・スタンド費用をご覧くださいね。
EV,PHVコンセント・充電器工事の流れ
EV,PHVコンセント・充電器工事は、下記のような流れで行います。
1
お問い合わせ後ヒアリング
お問い合わせ後、担当者よりご連絡します。電話で現状の確認、お客様のご要望をお伺いします。
電気自動車を購入した方はもちろん、購入前に自宅の充電設備の設置に悩んでいる方のご相談もお受けします。
2
現場調査
ご訪問し、駐車場の設置スペースや、分電盤の専用回路の空き状況、配線の長さなどを確認します。
場合によっては、分電盤の増設や電気の契約アンペア数の増減の提案をさせて頂きます。
3
ご提案・お見積り
ヒアリングと現場調査の内容を元に、ベストなプランとお見積りをご提案します。
100Vか200Vか、6Kwの短時間充電など、あなたのカーライフにあわせてベストな提案をします。
4
ご契約・工事日の調整
ご納得いただけた場合は、契約して工事日を調整します。
契約前までは、調査・見積にお金は一切かかりません。
5
工事前の近隣挨拶
工事日1週間前を目安位に、近隣挨拶を弊社で実施いたします。
工事中にご迷惑をおかけしないよう、十分配慮致します。
6
エコカー充電器工事の実施
住宅工事30年以上の実績を元に、国家資格・第二種電気工事士保有者が、責任を持って工事を実施します。
最後に、実際に電気自動車に充電できるか試運転をして完了です。
7
ご入金
お支払いは工事後に現金支払いまたは銀行振込(手数料は弊社負担)からお選び頂けます。
1週間を目安にご入金ください。
8
アフター点検サポート
1ヶ月後、1年後にアフター点検サポートを実施しております。
その他、利用中の不明点などはお気軽にご相談ください。
すでに電気自動車を購入した方はもちろん、
・電気自動車を購入しようか悩んでいる方
・事前に自宅用充電器の工事費や相場を知りたい方
なども、もちろん大丈夫です。
お気軽にご相談ください。
EV,PHVコンセント・充電器工事に必要な資格は?自分でDIY できる?
EV,PHVコンセント・充電器工事には、第二種電気工事士の資格が必要です。
無資格の方がDIYをすると、感電など危険な恐れがあるので、絶対にしないでください。
また、全日本電気工事業工業組合連合会のEV工事プロ(旧:EV施工パートナー)認定工事店だとさらに安心です!
今ある屋外コンセントをEV,PHVコンセントに変更できる?
屋外コンセントは、基本的に100Vコンセントです。
そのため、100V専用のEV,PHVコンセントに変更は可能です。
しかし、100VタイプのEV,PHVコンセントは、200Vコンセントと比較して、3~5倍の充電時間がかかります。
そのため、今ある屋外コンセントとは別に、200VのEV,PHVコンセントを設置することをおすすめします。
自宅での電気自動車の充電時間はどれくらい
自宅で電気自動車を充電する際に、どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
パナソニックのサイトの情報を元に計算すると、日産LEAFの40kwhバッテリー搭載車の場合だと、次のような充電時間になります。
100Vコンセント:
約16時間で+50%
約32時間で+100%
200Vコンセント/3Kwスタンド:
約8時間で+50%
約16時間で+100%
6Kwスタンド:
約4時間で+50%
約8時間で+100%
※環境や条件により、変化します。
毎日の利用状況にもよりますが、200V以上であれば、帰宅後に電気自動車の充電を開始すれば、翌朝には充電されています。
・朝早く出勤する
・帰りの時間が遅い
・通勤距離など移動距離が長い
などの場合は、半分の時間で充電できる、6Kw充電タイプがおすすめです。
→電気自動車の充電時間はどれくらい?自宅用・高速充電を比較
自宅用EV,PHVコンセント・充電器工事にも補助金はある?
電気自動車の購入や、街中の充電スタンド設置には補助金があります。
しかし、残念ながら自宅用EV,PHVコンセント・充電器工事には、現在補助金はありません。
電気自動車の購入費を補助金で抑えられる分、自宅用充電器の工事にあてることを考えておくことがおすすめです。
補助金情報は、随時変わりますので、最新情報をチェックしてくださいね。
参考:
令和4年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」、「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金」
福岡のEV,PHVコンセント・充電器工事はエコカープロにご相談ください!
エコカー工事プロは、福岡県・粕屋町を拠点に50年住宅電気工事を行っている、横田電設が運営しています。
国家資格・第二種電気工事士保有者が、あなたのカーライフにあわせてご提案します。
ご相談・お見積りは無料です。お気軽にご連絡くださいね。
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